みなさんこんにちは。
富山店スタッフ・やまちゃんです!
今回は、剱岳に30回以上登っている僕が、北アルプス三大急登といわれる
試練と憧れ
剱岳登山:早月尾根ルート
についてご説明いたします。
これから挑戦したい!
とお考えのお客様などの参考になればと思います。
スタート:馬場島登山口
キャパの大きい駐車場やトイレなどがあります。
登山口の馬場島荘は、宿泊などもできますし、キャンプ場もございます。
冬季休業など営業期間が決まっておりますのでご注意ください。
登山口:試練と憧れ
お馴染みの石碑があります。
石碑の奥が登山口となります。
登山口付近の標高は約700mです。
剱岳山頂の標高が2,999mですので、約2,300mUPです。
ルート上唯一の補給ポイント「早月小屋」も標高2,200m付近にありますので、しっかりと登ります。
距離は片道約8kmの道のりです。とにかくしっかり登ります。
余裕のある行動計画、十分な補給・装備で臨みましょう。
登山口~標高1,000m付近
登り始めからしばらく急登です。
登り切れば緩やかな区間が続きます。
「立山杉」などの巨木は見ごたえがありますので、樹林歩きを楽しみましょう。
「剱の大王杉」と呼ばれる巨木を過ぎた辺りから急登が続きます。
適度に休憩を取りながら頑張りましょう。
標高1,000~1,800m付近
標高1,000mから、200m上がるごとに看板が出てきます。
看板のある場所は広くなっており、休憩に適していますので、適度に休憩を取りましょう。
ここだけの話ですが、標高1,400m~1,600mまでは割とすぐ着きます。
「あれ?もう1,600?」となりますが、看板のある場所は実際には約1,550mです。
次の看板1,800mまでが若干長いので、一喜一憂しすぎて疲れないようにしましょう。
標高1,800m~2,200m:早月小屋
右手の木々の間から大日連山が覗きます。
振り返りの景色も良くなり、広場や池もあります。
鉄のハシゴが出てくればもうすぐ早月小屋です。
早月小屋手前に「丸山」というピークがあります。
展望も良く、頑張ってきた「ご褒美」が待っています。
早月小屋は小屋泊、テント泊ができます。
早月尾根は水場が無く、唯一補給や買い物ができるポイントです。
しっかり休んで、これからの核心部に備えましょう。
早月小屋~標高2,800m
少し樹林帯がありますが、基本的には展望の良い尾根を山頂目指して登り続けます。
標高2,500m付近に岩場があったり、少しザレた箇所などもありますが、足元は安定しています。
標高2,600m看板付近が広くなっており、休憩にも適しています。
進行方向には〇印や矢印などが書いてありますので、見落とさないよう慎重に歩きましょう。
標高2,800m~剱岳山頂
標高2,800m付近に新しくハシゴが架けられました。
安定していますので、ハシゴを通りましょう。
本格的な岩場が増えてきます。
垂直に近い壁をトラバースするような難所もありますが、険しい箇所には鎖などがあります。
岩場にしっかりとしがみつき、一歩一歩慎重に難所を越えましょう。
標高2,900m付近、ちょうど進行方向が立山側の谷に移り変わる辺りを越えれば、山頂はもうすぐです。
岩がゴロゴロしていますので、焦らず慎重に歩きましょう。
憧れの剱岳山頂
360°のパノラマビュー!
素晴らしい景色が広がります。
北アルプスの山々だけでなく、天気の良い日は遠く富士山まで望めます。
しばらく休憩しながら登頂の余韻に浸りましょう。
下山~慎重に降りましょう
登ってきたはずなのに「こんなに急だったっけ?」と思うような岩場もあり、
通ってきたはずなのに「こんなに長かったっけ」と思う樹林帯。
体力も消耗し、集中力も途切れがちですので、登り以上に慎重に下りましょう。
登山は「無事に下山をしてこそ達成」です。
怪我なく下山をして温泉に入り、美味しいご飯を食べて、暖かい布団で寝る。
登山はここまでが「1セット」です。
険しい道のりこそ達成感はひとしおですが、安全登山=楽しい登山。
今日も皆様の安全を祈り、お手伝いさせていただきます。
ルートや装備のご相談は、お気軽にスタッフまでお尋ねください。