こんにちは!
石井スポーツヨドバシ新宿西口店キャンプコーナー担当です。先日のお休みで伊藤新道を歩いてきましたので、その様子をお伝えします。
伊藤新道とは北アルプスの湯俣から三俣までを行くルートで、2023年に約40年ぶりに開通したルートです。渡渉回数は10を超えるほどダイナミックでワイルドな行程となっています。
まずは七倉からシャトルバスに乗り高瀬ダムへ。そして湯俣山荘まで3時間の林道歩きです。
湯俣山荘で伊藤新道の状況や歴史の説明を受けます。
そしてジップラインで対岸へ
晴嵐荘のテン場で幕営します。
休憩を取った後は、明日歩く伊藤新道のルート偵察に行きます。ここで必ず決めていたのは水量が胸まで達するようなら今回は挑戦を見送ること。湯俣山荘で受けた説明では、2日前の雨で水量が増えているとの事で覚悟はしてました。
結果は...序盤の渡渉ルートで腰以下の位置であった為、明日のアタックを決意!とりあえず噴湯丘まで見に行きます。
噴湯丘とは温泉沈殿物(おもに石灰華)が河床に堆積し、もり上がって出来ます。
ひとしきり偵察を終えたので、明日に備えて早めに就寝しました。
翌日、いよいよ伊藤新道出発です。
自然の荒々しさに圧倒されます。
基本は壁伝いに歩いていき、流れが速くなったり、川底が見えなくなるほどの激流箇所では対岸へ渡渉します。
ところどころで岩の大小が異なり、道も姿を変えていきます。
1時間ほど歩くとガンダム岩へ到達
そこからさらに3時間ほど伊藤新道を楽しみました。
役に立った装備をいくつか紹介すると、まず沢歩き用のネオプレーンタイツとソックス。長時間水に浸かる為、冷え防止にあると良いです。
次にラバーソールの非防水シューズ。温泉成分の影響で苔が生えないため、フェルトソールの沢靴よりも、岩場で滑らず、その後の登山でも活かせる乾きやすい靴が有用です。私はトレランシューズを使用しました。
最後に指抜きグローブ。岩を掴むため、掌の保護をしながら指先感覚が失われないこの形が重宝しました。
昼前ごろには分岐に到達、野湯があるスポットへ行くこともできましたが、先を急いでたため川の遡上を終了、ここからは登山の始まりです。
伊藤新道を歩いているうちは緩やかな登りで楽しかったのですが、ここからは急登でした。目前には鷲羽が...しかし登る体力はなく眺めるだけで終了。次は裏銀座縦走で登りたいですね。
体力も底をつき、なんとか三俣山荘へたどり着きます。
急いで幕営したら山荘の食堂兼喫茶へ、なんとか15時までの昼食タイムに間に合いました。
さて、今回私が頂くのは三俣山荘のジビエ丼です。
山中でタンパク質は貴重!ほかにもおいしそうなメニューが沢山ありました。夕食後のカフェタイムにも再来店。なんとケーキが3種も選べました!私は好物のチョコケーキにチャイを頂きました。
満足して就寝です。
翌日暗いうちに出発です。しかしかなりの暴風雨。
野口五郎や烏帽子方面へ周回して帰るつもりでしたが
何も見えないので竹村新道でさっさと下りることに
雨天唯一の救いである雷鳥発見
秋の訪れを感じることも出来ました。そういえば今回全然ピークを踏んでないですね…。伊藤新道がメインだったので、たまにはこういう旅もいいでしょう。
そして10時間かけて何とか高瀬ダムまで戻ってきました。
次は裏銀座方面に挑みたいですね。
簡単ですが二泊三日の伊藤新道の旅は以上で終了です、裏銀座方面に抜けられなかったのは悔しいですが、また次回の宿題にしようと思います。
皆様も是非、伊藤新道を訪れてみてください。晴嵐荘から噴湯丘まででも十分に楽しむことが出来ます。
装備や行程等、詳しい説明や相談も承りますので、興味にある方は石井スポーツヨドバシ新宿西口店へお越しください!
ご覧いただきありがとうございました。