奥穂高岳山行記【ヨドバシ新宿西口店】

2025-10-05

こんにちは!

新宿西口店ウェアコーナーの水口です。

今回登山を始めて以来、僕がずっと行ってみたかった山である奥穂高岳へ、上高地→岳沢→重太郎新道→吊尾根ルートで登ってきましたのでご紹介します!

帰りは穂高岳山荘からザイテングラートを下り、涸沢から上高地へ降りていく周回コースです。

日程:8/20~8/21 テント泊

総距離:25.8km

標高差:1938m

行動時間:1日8時間~9時間ほど

これからの季節、山はどんどん気温も下がり、なおかつ小屋も閉まり始めるためなかなか難しいですが、来年こそは!とお考えの方に向けてご参考になれば幸いです!

それではいってみましょう!

8月下旬上高地バスターミナルからスタートです。時刻は6:30頃。気温も20℃ほどで涼しいです。

上高地はマイカー規制のため、車で行く場合も途中からバスで向かうことになります。今回はさわんどバスターミナルの有料駐車場に車を停めています。

早朝の梓川と河童橋は綺麗で、登山者を迎えてくれている気がします。

奥にある河童橋を渡り、湿原を通り岳沢登山口へ向かいます。

岳沢湿原の木道歩きも良いウォーミングアップになります。これからの厳しい登りに備えて身体を慣らします。ここから分岐になり、2時間ほどかけて樹林帯を歩きながら岳沢小屋を目指していきます。熊も生息していますのでこまめに道中の熊ベルを鳴らしたり熊鈴も忘れずに!

8:30~岳沢小屋に到着です!

急登ではないですが、ここまでひたすら樹林帯歩きになるため、小屋が見えて景色が開けると安心しますし嬉しいですね。一度休憩して水分補給、行動食を食べたりして身支度を整えましょう。水場、自販機もあります。

ここを拠点にして前穂高岳へ行くこともできます。

ヘルメットを着用し、いよいよ重太郎新道へ!

重太郎新道の一部分です。

森林限界は超えていませんが斜度のある鎖場、梯子、岩場が連続します。三点支持を意識しながら慎重に、時には踏ん張りながら少しずつ登っていきます。乗り越えた先にも鋭い岩が出てきていることもあるのでやはりヘルメットは必須です。まだまだ先は長いので一歩ずつ確実に、静かに足を置きながら登っていくのがバテずに体力を温存するコツです。

10:00~しばらく登っていくといよいよ森林限界、稜線に出ました!岳沢パノラマ地点です。景色が開け、私も同僚も思わずテンションがあがってしまいます。

振り返ると上高地や梓川を眺めることができます。道中に振り返って景色を眺めるのも登山やハイキングの醍醐味ですね。

11:10~紀美子平に到着です。

ここからザックをデポ(一時的にザックを置いておくこと)して前穂高岳にも行けますが、今回は時間と体力を考慮して通過。この先の吊尾根に集中します。高度もあり、ルートも分かりにくいため気を引き締めていきます。

吊尾根から前穂高岳を振り返ります。

険しい!かっこいいですねー!

真ん中あたりの白い筋が歩いてきた登山道です。ルートを確認しながら少しずつ進んでいきます。ペースも順調です。ここから2時間ほどかけて奥穂高山頂へ向います。白い目印を頼りに進んでいきます。

吊尾根の中盤、涸沢小屋、涸沢ヒュッテとその向こうには常念岳などのパノラマ銀座の山々を見ることができました。

ここまで道がかなり険しくかなり消耗していましたが、また元気を取り戻して奥穂高山頂を目指します!

吊尾根終盤の長大な鎖場を登りきると南陵の頭に到着します。

もうすぐ奥穂高岳山頂です。

13:30~奥穂高岳に登頂しました!

山頂は雲に覆われていて疲労も溜まっていましたが思わず笑顔がこぼれます。

奥穂高山頂から西穂高方面、ジャンダルムを眺めてみます。

雲がかかるとまた幽玄さが増し、安易に近づいてはいけない雰囲気がありました。

休憩を終えたら山頂から穂高岳山荘に向けて40分ほどかけて向かいます。もう少しで着きますが、ここもかなり険しいのでより気を引き締めていきましょう。

山頂直前の30mほどある崖を梯子で降りる時が正直1番怖かったかもしれません。

14:30~穂高岳山荘に到着です!

受付を済ませ、テントを設営し、ほっと一息します。

私はlocusgearのワンポールテントのクフ、同僚はファイントラックのツェルト2ワイドを使用しています。

日没前に雷雨になりましたが、深夜には上がっており、無事朝を迎えることができました。

2日目のスタートです。4:00に起床し、5:00過ぎに山荘を出発します。

日が差すと涸沢ヒュッテ方面が朝日で照らされた神々しい景色を眺めることができました。

穂高が紅く染まるモルゲンロートも美しいですが、曇天でしか見れない自然でやわらかい風景もまた美しいです為

下りだけとはいえ、ザイテングラートも事故が多く険しい道が続くため慎重に下っていきます。

7:00~涸沢小屋まで降りてきました。

振り返ると雄大な涸沢カールが!

涸沢カールはいつ見ても大迫力で、帰るのが名残惜しくなります。

9:20~横尾大橋まで降りてきました!

横尾山荘前で小休憩を取り、あとは徳澤を経由して上高地まで10kmほどの道のりです。横尾~上高地の間はアップダウンがないので同僚とお喋りをしながらゆっくり歩きます。山行を振り返ったり、誰かと話しながらというのも山歩きの醍醐味ですよね。

徳澤園のソフトクリームとコーヒーソフトは疲れた体に染みわたり、とっても美味しいのでおすすめです!

13:30~上高地まで無事戻ってきました!

河童橋から眺める穂高をみて、あそこまで歩いてきたんだなと思うと感慨深くなります。

最後に!

今回の山行でのポイントは吊尾根でのルート確認でした。

同僚と2人組で私が先行していましたが、霧で道が不明瞭かつ目印が見つからず立ち止まることが数回ありました。後続の同僚が発見してくれることもあり順調に進むことができましたが、迷いやすく滑落ポイントもあるため、経験者含めた2人か3人での山行がより安全かと思います。

そしてレイヤリングに関して、今回の行動中はメリノのノースリーブをベースレイヤーに常時薄手のナイロンシャツを羽織って歩いています。

気温は20℃から10℃ほど。

稜線での休憩時は風もあったため、レインウェアを着用してちょうどよいくらいでした。

朝晩は雷ぐぐかつ5℃まで冷え込んだため、テント内ではメリノのロングスリーブ、湿気に強い化繊のインサレーションが活躍しました。私は心配性なので夏でもアルプスに行くときは少し暑いかな、くらいの防寒着を持っていくようにしています。

温度計があると、その時の気温や風に合わせた最適なレイヤリングが温度帯でわかるので、不要な衣類を減らし軽量化したい方におすすめですよ!

以上、奥穂高岳山行記でした!

ここまでお読みいただきありがとうございました!

登山やハイキングに少しでもご興味を持っていただけたら幸いです。

登山について気になること、ご相談がございましたらぜひ石井スポーツ新宿西口店へお越しください!

店頭で山行に関するご相談もお気軽にしてくださいね。

ではまた!

 

この記事を書いたのは:


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