こんにちは。石井スポーツ松本店の酒井です。
11月の下旬、北アルプスの立山連峰に室堂から入り、雷鳥沢でテント泊をしながらスキーで滑ってきました、その記録です。

入山した日は土曜日、前日には強い降雪があり、この日は快晴微風の、いわゆるTHE・DAY。
11月の雪山を求めて、扇沢バスターミナルは滑走者や登山者の長蛇の列でした。
ここがこんなに並んでるのは個人的に初めて見たかも。(画像は朝7時の時点)
バスやらケーブルカーやらロープウェイやらを乗り継ぎ、1時間程度で扇沢から天上の楽園、標高2450mの室堂へ。バスターミナルを抜けると、大雪原。
今日は雷鳥沢キャンプ場でテン泊予定。諸々入ったザックは20キロ近く、とりあえずテント場を目指します。
夏道通りに雷鳥沢へ行くのもつまらないので、冬季限定のちょっと外れたラインへ。誰も入っていない、滑って楽しそうな場所をチョイス。
雪の状態が良く、大型ザックを背負った状態でも楽しく滑走出来ました。

雷鳥沢にテントを設営して身軽になったら、山崎カールへ向かいます。
夏シーズンだと入る事の叶わない、国の天然記念物。
雪のあるこの時期だけの特別な景色ですね。

カールの中で楽しい地形を探しながら滑走していたら、あっという間に西日が沈んできました。
夕日の中の山崎カール滑走をしたかったので、再度登り返します。

そして山崎カール内のロウソク岩近辺で夕日を迎えます。
この環境で滑れるのは幸せの一言。
夕暮れの中を雷鳥沢まで戻りました。へッデンはギリギリ使わず。
テン場に帰ったら定番の鍋パーティー、持ち寄った具材を適当にブッ込んで煮込みますが、まあ美味い。闇山ナベの醍醐味ですね
今回はSOTOのST340バーナーと、CBタフ缶を雪上の低温環境で初めて使用。
結果はマイナス5℃を下回るまで、一時間以上にわたり高火力を発揮、しっかり鍋をグツグツ煮立ててくれました。
(ただし、マイナス5℃以下に下がるとしっかりドロップダウン。消えはしませんでしたが、とろ火状態に)
通常の雪山登山では非推奨ですが、今回の様に仲間が複数人おり、入山口からベースとなるテント場が近く、調理中にマイナス5℃をギリギリ維持できる環境下であれば持っていくのは有りかもしれません。冬季営業小屋内での自炊にもよさげ。
(写真は今回持っていったセットアップ、五徳が大きく、火力が高く、山ナベに最適です)
翌朝は日の出後、ゆっくり朝ごはんを食べて雷鳥沢を登ります。
振り返ると、朝日を受けた室堂と雷鳥沢キャンプ場が綺麗でした。

雷鳥沢の雪がまだ良かった面を一本滑り、そのあと斜面をトラバースして室堂乗越へ、奥大日岳の東面を偵察します。ここもいつか滑りたいですね。
偵察後は室堂乗越から称名川に向かって滑り、川沿いに雷鳥沢キャンプ場に復帰、昨晩の鍋の残りでウドンを煮て(この時、CBタフ缶は復活していました)食べた後はテントを撤収、夏道伝いに室堂へと帰ります。名残惜しい…
無事に室堂へ帰着。
一泊二日の短い日程でしたが、大満足のスキーシーズンインでした。
次に立山室堂までバスが走るのは春、4月の中旬以降です。
立山のテント泊も大好きですが、次は雷鳥荘に泊まってマッタリしたいですね。





