
アートスポーツ本店スタッフです。
ALTRAのランニングシューズを選ぶとき、最初に確認したいのはクッションの厚さよりも「ゼロドロップ」と「FootShape」です。
今回試せるTORIN 9は、ALTRAを代表するロードランニングモデル。つま先側と踵側の高低差をなくした0mmドロップと、足指が自然に広がることを考えたStandard FootShapeを採用しています。
つまり、一般的なランニングシューズと同じ感覚でスペックだけを比較すると、TORIN9の特徴を見落とす可能性があります。
TORIN9の基本スペックは、28mmスタック、0mmドロップ。
メンズ28.5cmで約269g、ウィメンズ25.5cmで約228gです。
ミッドソールには、硬さの違う2種類のフォームを組み合わせて、クッション性と安定感を両立させるミッドソール構造のP35Xデュアルデンシティフォームを。アウトソールにはトレイルシューズなどに使われる高耐久タイプのラバーであるVibram XS DURAを採用。
TORIN 8からグリップ性能を高めた設計とされています。
TORIN 9の特徴は「足の使い方」を考えやすいこと

ゼロドロップとは、踵と前足部のソール高の差が0mmであること。
これは「前足部で走らなければならない」という意味ではありません。むしろ重要なのは、踵だけを高くする一般的なシューズとは異なる足元の条件になることです。
普段10mm前後のドロップのシューズを履いている人がTORIN
9へ履き替えると、足首まわりやふくらはぎなどに異なる負荷を感じる可能性があります。
そのため、試し履きで確認したいのは「クッションが気持ちいいか」だけではありません。
立ったときの足裏の感覚、歩いたときの足首の角度、走り始めたときの接地位置、そして数分走った後のふくらはぎ周辺の感覚まで確認することが重要です。
Standard FootShapeはサイズ選びにも関係する
TORIN 9はStandard FootShape。
ALTRAのFootShapeは、つま先部分にゆとりを持たせ、足指が広がりやすい形状を採用する考え方です。
ここで注意したいのは、「幅広だから大きいサイズを選ぶ」という考え方ではないこと。
足長が合っているかを確認したうえで、前足部に余裕があるか、足指が横方向に押し込まれていないかを見る必要があります。
試し履きでは、踵をシューズの後ろにしっかり合わせて立ち、つま先を動かせるか確認します。
P35XデュアルデンシティフォームとVibram XS DURA

TORIN 9は、P35Xデュアルデンシティフォームを採用。
さらにアウトソールにはVibram XS DURAを採用し、前モデルからグリップ性能を高めています。
ここは単純な「柔らかいシューズ」という説明ではなく、ロードランニングを日常的に続けるための耐久性・グリップも含めて考えたい部分です。
TORIN 9が合う人、慎重に試したい人
TORIN 9は、ゼロドロップという設計に興味がある人、足指周辺に窮屈さを感じやすい人、ロードで長く走るためのシューズを探している人が比較対象にしやすいモデルです。
一方、普段から10mm前後のドロップを履いていて、ゼロドロップに慣れていない人は、いきなり長距離で使用するのではなく、短時間の試走から感覚を確認した方が安全です。
特にふくらはぎやアキレス腱周辺に違和感が出る場合は、単純に「慣れればいい」と考えず、走行距離や使用頻度を調整する必要があります。
RUNNING EXPOで確認したい5項目
①つま先が横から押されていないか
② 踵が浮かないか
③0mmドロップの足裏感覚に違和感がないか
④数分走った後にふくらはぎへ負担が集中しないか
⑤普段のペースで足運びが自然か
まとめ
TORIN 9は、単純に「クッションが厚い・軽い」というスペックだけでは評価しにくいランニングシューズです。
0mmドロップ、Standard FootShape、28mmスタック、P35Xデュアルデンシティフォーム、Vibram XS DURAという設計が、足の使い方そのものに影響します。
だからこそRUNNING EXPOでは、試し履きを「サイズ確認」で終わらせず、自分の足がどう接地し、どう動くのかまで確認することが重要です。






