こんにちは。
11月3日~11月6日の3泊4日で屋久島の宮之浦岳縦走に行ってきました。
宮之浦縦走はコース的には難しくありませんが、距離と高度差がかなりあるので体力が必要なコースです。
僕は淀川小屋 → 黒味岳 → 宮之浦岳 → 高塚小屋 → 白谷雲水峡のコースを歩きました。
2日の夜、夜行バスに飛び乗り鹿児島へ。始発の高速船トッピーで屋久島へ出発。
10時に屋久島へ上陸。益救神社(やくじんじゃ)で安全祈願をしてバスで淀川登山口へと向かいます。
バスには10人ほど乗っており、みなさん大きなザックを担いでいました。
登山届を提出したらいざ出発。18㌔ほどの荷物を担いで1日目の縦走開始です。
40分ほど歩くと淀川小屋につきます。外観を撮るのを忘れました・・・
到着早々に寝床を作り、ご飯を食べます。山小屋の夜は長いです。
19時には寝袋に入り寝ようとしますが、これがまた寒い。寝れない。
この写真の温度は到着してご飯を食べている時の気温です。あまりにも寒いので
もってきたフリースを着て、足先にダウンジャケットを巻きつけて何とか就寝。
朝起きて気温を見ると外は2℃でした・・・そりゃ寒いはず。
しかしおかげで満点の星空を拝むことができました!
ちょっとシャッターを開けすぎたので少し星が流れていますが、肉眼でもこれくらい見えました。
朝4時半の山からのプレゼントに感動です。
簡単に朝食を済ませ、5時半には小屋を出発。2日目は黒味と宮之浦を経由して高塚まで一気に攻めます。
寒くて寝れなかったせいで少し足取りが重く体が起きるまでつらかったのですが、太陽が顔を出すころには
しっかり歩けていました。花之江河を経由して黒味岳の分岐点に到着です。分岐に荷物をデポして黒味岳に向かいます。
頂上到着です。残念ながらガスってなにも見えませんでした。本来なら宮之浦や永田まで一望できます。
長居してもしょうがないので、宮之浦岳が晴れることを祈りつつ下山。分岐にて荷物を担いで、いざゆかん宮之浦岳!
宮之浦岳に着くまでには、投石岳・安房岳・翁岳を右手に見ることができます。そして栗生岳を経由してついに宮之浦登頂です!
奇跡の快晴!見渡す限りの雲海。永田岳がきれいに見えました。九州最高峰を最高な形で登頂できました。
しかも無風!ここで昼食をいただくことにしました。いつまでたっても興奮が冷めないまま写真を撮り続け
ふと時計を見ると1時間近く経過している!やばい!最高の景色にお別れを告げ、今日の寝床の高塚小屋まで。
ここからは基本的に下りが多いのですが、滑りにくい花崗岩のおかげでスイスイ下ることができました。しかし木の板で
道を作っているところは要注意です。滑ります。僕は滑ってしりもちをつきました。
焼野三叉路を越え、左手に坊主岩を眺めながら歩いていくと、新高塚小屋が出てきます。
高塚小屋では水場がないのでここで今日の夕食と明日の食事の分の水を確保します。ここで4リットルの水を確保して高塚小屋まで
歩きますが、結構足にきてるのでなかなかスムーズに歩けません。だったらなぜ新高塚小屋にとまらないのか?
それは、新高塚小屋から高塚小屋までの道のりが結構な下りになっているので暗い中歩くのは嫌だったのと
明日の朝ゆっくりしたかったからです。そんなこんなで高塚小屋到着。
ヒメシャラに囲まれてきれいな高塚小屋の登場です。到着時刻は16時ジャスト。
淀川小屋を出たのが5時半なので休憩をのけると10時間歩いたことになります。
昨日と同じく寝床を準備してご飯を食べます。今日はぐっすり寝るぞ!と厚着をして早々に寝袋に入りますが、今度は暑くて寝れない。
小屋がほぼ満員に近いのと、2日目のほうが気温が高いせいでほぼ下着のみでちょうどよかったです。
これで寝れると思っていたら、18時ころに2人新たに小屋に入ってきました。えらい遅い到着だなと思ったら
なんと白谷雲水峡を12時に出発したそうです。みなさん、時間の計算だけは間違えずに登りましょうね。
3日目の朝を迎え、6時に高塚小屋を出発。歩くこと10分ほど。出ました。やつです。そう。
僕の写真じゃ迫力が伝わらないのが残念です。縦走中、立派な杉が何本もあり、やっぱり屋久島の杉はすごいなーと感心していましたが
こいつは別次元でした。朝焼けの縄文杉は見れなかったので、感動の余韻に浸りながら先に進むことに。
そして次はあいつですね。そう。
でましたウィルソン株です。お約束ですが1枚パシャリ。ウィルソン株の胎内には清泉がわいていています。
神秘的ですね。ここでも写真をいっぱいとっていると、偶然変な杉を見つけました。
みなさんわかりますか?そう『鹿』の顔です。角と目と鼻があります。見えますよね?
僕は鹿杉と勝手に名づけました。ウィルソン株を見に行く方、もしよかったら鹿杉も探してみてください。
鹿杉の発見に歓喜しつつ白谷雲水峡へ向かいます。ここからもいちいち杉がすごい。何度『すごい!』と言ったか覚えていません。
森を抜けるとトロッコ道に出ました。
これがまた長い・・・途中でサンダルに履き替えようかと思うくらい長い。しかし若干の下りになっていたのでスイスイ進みます。
続々と縄文杉を見にいく人たちとすれ違います。
楠川別れで軽い昼食をとったあと、辻峠を越えて白谷雲水峡を抜けます。
白谷雲水峡の苔は素晴らしい。できればもうちょっと潤っているとよかったかも。ちなみに、太鼓岩にも行きましたがガスっていました。
縦走の最後が見えてきました。やっと終わる・もう終わる・疲れた・感動した・まだ居たい・・・いろんな感情を抱きつつ縦走は終了。
バスで宮之浦の宿まで帰ります。この宿で愛子を飲みながらエビを食べます。
なぜエビ?ここでは割愛しますが、店舗に遊びに来ていただければお話しします。エビ最高!
翌日宿をでて、飛行機の時間まで島観光します。
西部林道のサル。鹿もいました。
楽しい縦走でした。皆様も是非屋久島トレッキングを!
福岡店 池田