第16回 石井スポーツ&岡部哲也 ジュニアアルペンカップ 【レポート】

OKABEジュニアアルペンカップ
OKABEジュニアアルペンカップ

初めての子供からバリバリの選手まで
誰もが楽しめて、実力を試せる
Jr.アルペンカップ、今年も開催!

 

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2月24日(日)、長野県・軽井沢プリンスホテルスキー場で「第16回 石井スポーツ&岡部哲也ジュニアアルペンカップ」が開催されました。
この大会は「ジュニアレーサーを育てたい」という石井スポーツと岡部哲也の共通した思いがきっかけとなって生まれたもの。
 
初めはジュニアを対象とした純粋なアルペンレース大会としてスタートしましたが、16回の歴史を重ねるなかでナスターレースの公認レースになったり、親子で共に楽しめる親子種目の追加など、レースをとおしてスキーの楽しさを知ったり、親子で共通の楽しみや思い出を持つことができる大会へと発展してきました。
 
現在のこの大会を大きく特徴づけるのは「ロディクラス」があること。レーシングワンピースでの滑走が禁止されているこのクラスがあることで、競技用のスキー板やワンピースを持っていなかったり、今までポールのなかを滑ったことがないという子供たちでも気軽にレースに出場して、レースならではのドキドキ感やワクワク感、緊張感や達成感を味わうことができるようになりました。
 
大会前日には前日トレーニングも開催され、レース前のインスペクションは石井スポーツのプロスタッフが同行、実際のレースではお父さん・お母さんが伴走することができるという、レース初めての子供にとってとても優しいクラスです。
 
子供に競い合うことの楽しさを教えてあげたいけれど、いきなり本格的な大会にエントリーするのは大変そう……と考えているお父さん、お母さん、ぜひ来年こそこの石井スポーツ&岡部哲也ジュニアアルペンカップへのエントリーを考えてみてはいかがでしょうか。

 

  • OKABEジュニアアルペンカップ「あのポールは気をつけて……」、親子で熱心にコース攻略のポイントを探ったり、プルークでコースを下見したり、年代やクラスによってインスペクションの姿もさまざま
  • OKABEジュニアアルペンカップ子供の前や後ろを滑る伴走ができるのは、この大会のロディクラスの大きな魅力。お父さんやお母さんと一緒だから、レースが初めての子供でも安心して滑ることができます
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  • OKABEジュニアアルペンカップスタートハウスの近くでは、熱心にワクシングをするお父さんたちの姿も。スタート直前までマテリアルに手を入れてくれることに感謝しなければいけません

 
 

午前9時から9時40分までのインスペクションを終えると、前走がスタート。
そのなかには3回のオリンピック出場経験を持ち、ワールドカップのスラローム(回転)競技で2位を記録したトップレーサー、岡部哲也の姿も。
今シーズン、久しぶりにアルペンレースへの出場を決意し、国体のスキー競技に出場した岡部。50歳をすぎたいまも、その滑りはダイナミックで迫力にあふれています。
 
子供たちは当然、現役時代の岡部のことは知りませんが、お父さん、お母さんにその凄さを教えられたたのか興味津々、開会式前から閉会式終了後まで、彼の周りにはいつも子供たちの姿がありました。
 
競技はこの大会ならではのロディクラスからスタート。小学生未満、小学生1・2・3年生、小学生4・5・6年生のそれぞれに男女があるというクラス分けです。
 
小学生のクラスになると伴走者の姿は少なくなりますが、小学生未満のクラスでは男女ともにお父さん、お母さんの伴走があるのがスタンダード。
「いいよ、いいよ」「次、赤!」などのかけ声が飛ぶレースは、この大会ならではの光景といえるでしょう。
 
「不安で仕方なかった子も、非常に楽しかった子もいたと思うんですけれど、ゴールして“ああ、よかった”という安堵の顔、“楽しかった!”という顔が見られる大会になったと思います」
そう話すスタッフの言葉が、この大会の魅力をストレートに教えてくれています。
 

 
 

  • OKABEジュニアアルペンカップ前走を務めた岡部哲也。年齢を感じさせない鋭い滑りに、ゴールエリアで待ち受ける人々から大きな歓声があがりました
  • OKABEジュニアアルペンカップなかには、このお父さんのようにアクションカメラで撮影しながら滑る親御さんも!

 
 

ロディクラスの終了後にはナスターレースクラスがスタート。
こちらは小学生1・2年生/男・女、小学生3・4年生/男・女、小学生5・6年生/男・女、そして中学生/男・女の8クラス。
 
シーズン中、各地で行われるレースに出場している子供が大勢いるので、小学1・2年生クラスでも、見ている者をびっくりさせるような滑りを見せる子供もいます。
 
当日のバーンは荒れも少なく、競技開始から終了までよいコンディションに保たれたので、それぞれが持つ実力を思い切り出すことができたのではないでしょうか。
ひとりひとりが真剣に滑ったのはもちろんのこと、スタート付近でスタートする選手に向けて「ガンバレ!」「行け行け!」などと声援を送ったり、ゴールした友たちや迎えてくれた親御さんと無邪気に笑い合うなど、レースをとおして子供たちが成長していくことを実感できる大会になりました。

 
 

ナスターレースの後は親子大会。レースにエントリーしたお父さん、お母さんのタイムと、その子供のタイムの合計タイムで順位を競うこの大会ならではの競技です。
 
この親子大会のお父さん組の出場人数が、全16クラス中2番目に多いという事実が、レースにかけるお父さんたちの熱い思いを伝えてくれるのではないでしょうか。
 
子供にスキーやレースの楽しさを教えるのも大切ですが、自分がスキーを楽しむこともやっぱり大切!
全国のお父さん、お母さん、どんどんスキーを楽しみましょう。その姿を見て、子供たちももっとスキーに、レースに夢中になってくれるはずです。
 
すべての競技が終わったのは予定時間を過ぎた2時30分頃。
ですが、1日をとおして気持ちよい快晴に恵まれたことと、親子が応援し合うこの大会ならではの空気感で、時間の長さを感じないほど。
 
各クラスの上位選手を表彰する閉会式、そして豪華賞品がプレゼントされた抽選会まで、子供も、お父さん、お母さんも大盛り上がりの1日になりました。レースに出場した子供は、きっとこの日のことを忘れないはず。
 
子供と一緒にレースを楽しみ、成長してからの思い出をつくることもできるこの大会に、来年、エントリーしてみてはいかがでしょうか?

 
 

  • OKABEジュニアアルペンカップナスターレース・小学生1・2年生男子クラスの選手。ナスタークラスになると、低学年でもはっきりとスキーがうまいのがわかります
  • OKABEジュニアアルペンカップ舞台は軽井沢プリンスホテルスキー場のパラレルコース。スタートから中盤にかけての緩斜面ではクローリングを組み、積極的にスピードを求める選手が目につきました
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  • OKABEジュニアアルペンカップナスターレース・小学生5・6年生男子クラスの選手の滑り。この年代になると、滑りはもう大人顔負け。アグレッシブにポールを攻めます
  • OKABEジュニアアルペンカップ親子大会・お父さんの部の出場選手のほとんどはレーシングワンピースを着用。使っているマテリアルも含め、お父さんたちの本気度合いが伝わってきます

 
 

各クラス上位選手

  • OKABEジュニアアルペンカップロディクラス・小学生未満女子
  • OKABEジュニアアルペンカップロディクラス・小学生未満男子
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  • OKABEジュニアアルペンカップロディクラス・小学生1・2・3年生女子
  • OKABEジュニアアルペンカップロディクラス・小学生1・2・3年生男子
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  • OKABEジュニアアルペンカップロディクラス・小学生4・5・6年生男子
  • OKABEジュニアアルペンカップナスターレース・小学生1・2年生女子
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  • OKABEジュニアアルペンカップナスターレース・小学生1・2年生男子
  • OKABEジュニアアルペンカップナスターレース・小学生3・4年生女子
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  • OKABEジュニアアルペンカップナスターレース・小学生3・4年生男子
  • OKABEジュニアアルペンカップナスターレース・小学生5・6年生女子
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  • OKABEジュニアアルペンカップナスターレース・小学生5・6年生男子
  • OKABEジュニアアルペンカップナスターレース・中学生女子
  •  

  • OKABEジュニアアルペンカップナスターレース・中学生男子

 
 


岡部哲也 Tetsuya Okabe
(リトモスキースクール代表/元アルペン全日本代表)

この大会をとおして
次の目標を定めて
楽しくスキーを続けてほしい

 

軽井沢のよさとは非常に晴天率がいいことです。
今年は暖冬といわれていますが、夜はしっかり冷えて、凄くいいコースコンディションで競技を行うことができたと思います。
この大会の特徴はロディクラスという、初めてポールを滑るという子供たちでも大会を経験できることです。
 
その一方で、中学生クラスには全国大会でもひと桁に入るような選手も大勢出るので、非常に幅が広いことも特徴です。
そのため通常の他の大会とは違った雰囲気があり、子供を応援する親御さんの声援とか、お父さん・お母さんの部で親御さんを応援する子供たちの姿とか、見ていてほのぼのするし、やってきて本当によかったなと思います。
 
出場した子供たちは、それぞれ成績がよかった選手も、よくなかった選手もいると思います。
でも大切なのはタイムだけじゃなくて、普段感じられないドキドキ感など、こういう大会でしか味わえない気持ちを楽しんでもらいたい。
僕も子供の頃はよく失敗したけれど、そういうことを繰り返して成長していくので、この大会をとおして次の目標をしっかりと定めて、楽しくスキーを続けてほしいなと思います

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