【大宮店】大宮店スタッフが挑む日本三大急登[黒戸尾根]日帰りトレラン(甲斐駒ヶ岳)

2017-09-27

 

9月下旬某日、南アルプスの甲斐駒ヶ岳(標高:2,967m)に登ってきました。

 

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甲斐駒ケ岳には北沢峠から登るのが一般的ですが、今回は黒戸尾根から山頂を目指します。

 

この黒戸尾根コースは、スタート地点の竹宇駒ヶ岳神社が標高約770m甲斐駒ケ岳が標高2,967m。ということで

標高差は何と2,200mもあります。

 

[日本三大急登]にも選ばれているように、国内有数のハードコースとなります。

 

山と高原地図(2017年版)調べでは[登り9時間10分/下り5時間30分]で1泊2日の山行となっていました。

 

色々調べてみると、日帰りで登られている方もいらっしゃるみたいで、更にはトレイルランナーにもハードコースとして人気があるとのこと。

 

 

「元々日帰りで考えてたし、それならば(トレラン)やってみっか!」

ということでトレランで黒戸尾根に挑んできました。

 

 

 

 

 

今回はトレランレポートということで、各ポイントの到着時刻なども記載したいと思います。

 

 

※注意※

今回の山行記録は、私のトレイルランニング単独走によるものです。

コースタイムは体力・経験・人数・季節・気象条件などで大幅に変動します。

黒戸尾根コースは歩きのみだと、健脚者でも往復10時間以上かかるコースです。

 

 

 

<5:15尾白川渓谷の無料駐車場到着>

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隣接する未舗装路の駐車スペースもあわせるとかなりの台数が駐車できます。無料なのは有り難いです。

写真に写ってる建物はトイレです。キレイでした。

トレランなのでこの時間に来てますが、仮に、歩きのみで日帰り登山するなら4時にはスタートしたいところです。

 

 

 

<5:40準備と体操を済ませてスタート>

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(写真左)スタート地点。当日の天気は晴れ、風も弱くて朝の段階で18℃。半袖Tシャツ+アームカバーで丁度いい感じでした。

(写真右トレランでも登山届は必ず提出しましょう!

 

 

 

すぐに竹宇駒ヶ岳神社に出ますので、左奥にある吊り橋を渡って登山道に入ります。

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ここら辺は時間帯によっては観光客もいらっしゃるので、通行には注意しましょう。

 

 

 

 

スタートから景気付けに走りたいところですが、最初からしっかり登りなので私の走力ではあまり走れませんでした。

先は長いので早歩きで体を慣らすように登っていきます。

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(写真左)登山道のはじめは少し足元悪いです。

(写真右)徐々にトレランに適した地面になってきます。でも登りは無理せず歩きます。

 

 

 

<6:35笹の平分岐点に到着>

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「甲斐駒ヶ岳まで7時間」って書いてあります。この手の看板で「7時間」ってワードは中々見ないですね。

 

 

 

ここら辺からクマザサが群生している「八丁登り」という樹林帯の長い急登エリアに突入します。

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一部はなだらかなところもありますので、そこだけ走ります。

ここの登りは樹林帯の中ですし、段差が大きく急なところも多いのでしんどい区間です。

足元見てたらハチがいました。踏まなくてよかったー。

 

 

 

 

樹林帯を抜けると視界が開けて「刃渡り」と呼ばれる岩場になります。

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切り立ってますが、クサリも設置されていて足の置き場もあるので慎重に渡ればそこまで難しくないです。

 

 

ここは左右が開けていて、眺望のよいスポットでもあります。

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オベリスクぽいのが確認できますので、鳳凰三山でしょう。

 

 

 

反対側に見える山は八ヶ岳・・・・・・・・だと思います。

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(トレランなので、地図必要なところしか持ってなかったので間違ってたらすいません)

 

 

 

 

再び樹林帯に入って少し進むと、ハシゴやクサリが現れます。

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手も使いながら一歩一歩慎重に登っていきます。

 

 

 

<7:30刀利天狗に到着>

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(写真左)刀利天狗。祠や石碑があります。

(写真右)刀利天狗から先はなだらかな道になるので、ここぞとばかりに走ります。

 

 

 

この先は一旦下りになり、下りきったところから屏風岩の登りとなります。

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(写真左)随所にハシゴやクサリが設置されています。結構長いやつもありました。

(写真右)見えづらいかもしれませんが、木の橋を渡ります。

 

 

 

徐々に高度感が増していきます。

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両手両足使わないと登れません。

 

 

 

こんな感じで垂直に近いハシゴもあります。

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下りの際に撮りましたが、下るの緊張しました。

 

 

 

 

<8:15七丈小屋に到着>

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ハシゴやクサリの連続するエリアを抜けると、七丈小屋という有人小屋に着きます。

一泊二日の山行を組む場合はこの小屋にお世話になるか、この先にあるテント場でテント泊になります。

小屋利用者以外も有料ですが、水やトイレが利用できます。

 

 

 

ここから先は岩道がメインとなるので、走れるところはほとんどなくなります。

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(写真左)山頂まではまだまだありそうです。

(写真右)クサリを頼りによじ登ります。岩にはステップがハッキリ切ってあるので難しくはないです。

 

 

 

途中の大岩に剣が刺さって?ました。

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なんというか凄い画だ・・・・・・。

 

 

 

 

この日の天気は、朝のうちは快晴!

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高所は紅葉が進んで大分色付いてきてます。

 

 

 

 

ここまで3時間以上ひたすら登ってきたので流石に疲れてきました。

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岩をよじ登るために足を大きく上げたり、迂回したり、しんどいっス・・・・・。

行動食を多目に持ってきていたので、バテないように食べながら力を振り絞って進んでいきます。

 

 

 

 

祠がある東峰を経て、北沢峠から登ってこられた方々と合流します。

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ここからひと登りすると・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

9:20甲斐駒ヶ岳(標高2,967m)登頂!

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気温は12℃前後で風も弱くて太陽出てたので、私はそこまで寒さは感じませんでしたが、ハードシェルやウインドシェルは必ず装備しておきましょう。

登りタイムは3時間40分でした。私のGPS時計だと総上昇量はここまでで2,236mを記録。

山頂は北沢峠からの方も合せて、平日ながらそれなりに賑わってました。

 

 

 

 

最近は山頂の景色に恵まれない山行が多かった私ですが、今回は素晴らしい眺望を拝むことができました!

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北岳や間ノ岳、仙丈ケ岳などがバッチリ見渡せました。

 

 

 

こちらは鋸岳方面。奥に見える山々は方角的には北アルプスの山々でしょうか?

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八ヶ岳の方は雲が邪魔してますが、平野部もよく見渡せます。

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やっぱりアルプスの山はスケール感が違いますね!

 

 

 

<9:45下山開始>

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ひとしきり景色を堪能したので下山を開始します。

 

 

 

下山は、トレランシューズですし、岩場は特に注意しながら下っていきます。

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クサリやハシゴが多いコースなので、登ってくる登山者を常に意識した動きが必要です。

 

 

 

刃渡りまで通過すれば後は竹宇駒ヶ岳神社までほとんどの区間を走って下ることができます。

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登りは苦戦した八丁登りも軽快に下っていけます。

下りはトレランの醍醐味ですよね!

でもやっぱこのコースは長い!最後らへんは、太ももがパンパンになりました。

 

 

 

そして、

 

 

<12:10駐車場ゴール>

下りのタイムは2時間25分でした。下りは走れるとことはしっかり走れたので楽しかったです。

 

 

私の時計の計測ですと、

距離:20.8km

タイム:6時間30分(内山頂休憩25分)

総上昇量:2384m

総下降量:2387m

となりました。あくまで参考値ですのであしからず。

 

 

 

 

実際にトレランしてみて「割と走れるところが多くて、足元も安定しているところが多い」と感じました。

クサリやハシゴ、七丈小屋より上の岩道はどうしようもないですが、それ以外の登山道は変にザレたり根っこが張りめぐらされたりとかではないので、比較的走りやすいと思います。

刃渡り~竹宇駒ヶ岳神社までの走れる下り区間だけでも、結構な充足感が得られます。

 

この区間のために、登りは少しセーブしながら登るといいかもしれません。

 

私も大会以外でここまで歯応えのあるコースは久しぶりだったので、疲労感もありますしたが、楽しくトレランできました。

 

 

 

注意すべきは、やはりこれだけのコースですから、予期せぬトラブルにしっかり対処できるかどうかでしょう。

標高770mから3000m近くまで登るということはそれだけ寒暖の差があるということです。山頂付近は風が強い場合も考えられます。ハードシェルやウインドシェルは必ず持参すべきですし、

何かしらのアクシデントでコースタイムに大幅な遅れが生じた時のために、エイドキットやヘッドライト(予備電池)、エマージェンシーシートも必要です。高カロリーの行動食も常備しましょう。

 

 

 

山のルールやマナーを守って、登山者と共存しながら楽しく安全にトレランを楽しみましょう!

 

 

 

大宮店 會田

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