こんにちは、吉祥寺店の黒須です。
9月21日~25日の北アルプス・雲ノ平縦走の後半編です。
前半はこちらからどうぞ↓↓
http://www.ici-sports.com/blog/kichijouji/%E3%80%90ici-club-%E5%90%89%E7%A5%A5%E5%AF%BA-phenix%E3%80%91%E5%8C%97%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%97%E3%82%B9%E3%83%BB%E9%9B%B2%E3%83%8E%E5%B9%B3part%EF%BC%91/
~3日目~
〔雲ノ平テント場→高天原温泉→雲ノ平テント場〕
2日目の夜は雨、3日目は曇天(霧雨)の中スタートでした。
テントは設営したまま、軽装にて高天原温泉に行きました。
雨が降ってなかったら水晶岳に行った後に温泉に行く予定でしたが、ガスガスだったので温泉のみのピストン。
休養日ですね(笑)
いやー、、、でもガスガス。
ガスに巻かれると視界が悪く、ルートを見失わぬよう慎重に行きます。
雲ノ平の森というところを一気に下っていくのですがここが暗い&滑る。
途中のはしごも少し長く、慎重に下っていきました。
高天原峠というところまで着けば少し安心、急坂はありません。(道は滑りますが)
高天原峠~高天原山荘間で岩苔小谷の沢を渡るのですが、水が多いと道が分かりづらく、少し厄介かもしれません。
通過の際はご注意を。
沢を渡ればもうすぐに高天原山荘です。
(高天原山荘さんの掲載許可済み)
ランプの小屋、高天原山荘。
今回の目的はこの高天原山荘さんが管理してくださっている
「日本一遠い温泉・高天原温泉」です!
営業は7月~9月の3ヶ月間のみ、普通の登山者なら訪れるのに少なくとも1泊は必要な秘湯です。
入湯料は今回300円でした、お金のない学生に良心的過ぎる。
高天原山荘から15分ぐらい歩くとそれがあります。
もちろん今回は野天風呂!
沢の真横、脱衣用の板が地面にあるだけで遮るものが何もない開放感がありました。
久々のお風呂、いいですね、最高以外の何者でもありません。
山の中とはいえ掃除が行き届いている湯船で、僕のような汚い人間でなくても最高だと思います(笑)
(秦さんに掲載許可済み)
さて今回、高天原にいる間、ある一行に会いました。
そのパーティの内2人がFoxfireの営業担当の松下さんとFoxfireのアドバイザーもしているカメラマン・秦達夫さんでした!
上記の写真はそのカメラマン秦さん。
山の世界は広いのか狭いのか分かりませんね。
どのメーカーの方でも実際に山を歩いているのを知ると一人のユーザーとしてうれしくなりますし、北アルプスの奥地であった人に「また東京で会いましょう」と言ってもらえるのはうれしい限りです。
温泉に入っている間にいい天気になりました。
紅葉が少し、9月も終わると山荘が閉め始まるので静かな高天原の紅葉、貴重でした。
帰りに雲ノ平から見て高天原方面の最初の丘の上は電波があったので(auユーザー)天気をチェックして、テントに帰りました。
ついでに雲ノ平山荘で「黒部の山賊-アルプスの怪(伊藤正一著)」を買ってから。
帰る家があるのは気が楽ですね、綺麗な夕日に出会えました。
~4日目~
〔雲ノ平テント場→薬師沢小屋→太郎平小屋→薬師峠テント場〕
朝4時30分、テントから顔を出すと良い天気です。
テントをバックに見慣れた星座を一枚。
この日から2日間は左脚にテーピングをして行きました。
特に今回の山で怪我したわけでなく、今年の夏前から少し調子が悪く、、、念には念を入れて下りの多い日にはテーピングをしました。
山の朝は時間もなく寒いため今回から導入の「New-HALE」のテーピング。
簡単に貼れて汗をかいても剥がれなかったので登山の際にオススメです。
ゆっくりでも確実に身体を温めつつ、準備をして6時30分に出発。
晴れるとこんな素敵な小屋なんだと思いながら薬師沢方面へ。
途中、気をつけていたにも関わらず霜が降りた木道で転倒しました。
木道脇に滑り落ちましたが、幸いにも大きな荷物のおかげで怪我をしませんでした。
皆様も木道、下手な岩場よりよっぽど怖いです、気をつけてください。
振り返ると雲ノ平の紅葉を楽しめました。
雲ノ平~薬師沢の間は登る方が楽だと思いました。
写真のように岩が黒く滑る。
テント泊装備での下りは中々骨が折れました。
下りきると綺麗な清流が流れる薬師沢小屋です。
薬師沢から先はしばらく平坦なカベッケヶ原。
木道でしたが晴れていたので歩きやすく順調に進めました。
渡渉点の問題も全くなく、太郎平小屋に向けての登り。
少し雲が湧いてきました。
太郎平小屋に着く頃には曇りになってしまいました。
ここで行者ニンニク入りの太郎ラーメンを食べました。
薬師峠のテント場の使用料は太郎平小屋で支払い、テント場へ。
テント設営し終わる頃には青空が顔を出してくれました。
トイレも水場も眺めもいいテント場でした。
夜19時、トイレに行こうとテントを出ると満点の星空が!
人生で初めて、ここまではっきりとした天の川を撮れました。
周りから声はせず、ヘッドライトを消すと宙に溶け込めるような気分でした。
~5日目~
〔薬師峠テント場→薬師岳→薬師峠テント場→太郎平小屋→折立〕
最終日、この日は薬師岳にピストンで行き、テントを撤収後、下山しました。
薬師峠テント場は地中の水分が多いのかフライの内側に薄氷が張っていました。
もう聞き飽きたよって声が聞こえてきそうですがボキャブラリが少なくすみません。
本日も晴れ、いい天気です。
日本海側には雲海が広がっていました。
薬師岳に一番近い小屋、薬師岳山荘。
こちらの山荘は雨水を利用している小屋だそうで、お手洗いを借りるのに300円かかるそうでした。
それだけ処理が大変だと思われますので薬師岳を折立側から登られる際は、太郎平小屋・薬師峠テント場でお手洗いを済まされると山への負担が少ないと思われます。
(因みに折立側から薬師岳山荘に宿泊予定の方は太郎平小屋へ一言言ってから向かってくださいと張り紙がありました。)
薬師岳山荘から見えたのは東南稜です。
写真の岩室・ケルンがあるのが東南稜であり、薬師岳山頂ではありません。
昔、東南稜への迷い込みで大量遭難事故も起きてます、濃霧の際はご注意を。
東南稜を通過し進むと薬師岳山頂が。
薬師如来像がおりました。
後立山方面には雲海が。
来た道を引き返し、テントを撤収します。
準備を整えて、太郎平小屋へ。
この日、折立からバスの運行がなかったので、、、太郎平小屋で折立~有峰口間のタクシーを予約し下山開始しました。
振り返るとハケで描いたような雲と広い広い空が。
次はいつ、この景色に出会えるかと思いながら下山しました。
折立への下山道は、前半は整備された道ですがガレた道であるため思ったよりは時間を縮められませんでした。
また、折立の水場は僕が見た限り、煮沸を推奨していたためこちらで水を補給しようと考えている方は注意が必要かもしれません。
折立~有峰口間はタクシーで約30分、1万3千円でした。
有峰口駅から富山地方鉄道に乗り、途中乗り換えて不二越駅にてお風呂、JR富山駅から東京への帰路に着きました。
(富山駅での白海老丼、美味でした)。
というわけで前回からの続きpart2「雲ノ平~折立編」でした。
長々と読んでくださった方、ありがとうございました。
また季節は進み、北海道・東北、槍ヶ岳山頂付近でも雪が降ったそうですね。
東京近郊の低山にもすぐに紅葉がやってきます。
防寒対策をしっかりして寒い思いをすることなく、多くの方が山の景色を楽しんでくださると嬉しいです。
ご相談にはスタッフ誰もが乗りますのでご質問があれば是非どうぞ!
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