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※こちらのページは槍ヶ岳登山レポート「後編」です⇒「前編」はコチラ
2019年5月13日(月)~5月14日(火)
1泊2日の行程で、北アルプスの『槍ヶ岳(3,180m)』に、残雪期登山をしてきましたのでレポートします。
※登山レポート「前編」についてご案内※
・上高地へのアクセス
・上高地~槍ヶ岳山荘までの登り、などをまとめた
↑槍ヶ岳山荘のテラスから臨む槍ヶ岳(槍の穂先)
※こちらのページは登山レポート『残雪期の槍ヶ岳に挑む:1泊2日槍沢ルート(R1/5/13~14)』の【後編】となります。
この【後編】では、
についてを掲載しています(↑それぞれの項目をクリックするとジャンプします)
◆今回の山行データ(槍沢ルート小屋泊1泊2日)
【全行程(2日間)】総距離:38.8km/累積標高(登り/下り):2,756m/2,789m※
2日間のコースタイム詳細につきましては⇒【前編】にまとめてあります※
※前編でも記しましたが、今回の「槍ヶ岳残雪期1泊2日山行」は雪山・残雪期経験がある、健脚者の単独行による記録です。
1泊2日で槍沢ルートを登るのは体力的にかなりハードですので、通常は2泊以上が推奨されます。
ご自身の装備・体力・技術・経験をしっかりと加味したうえで、無理のない登山計画を立てて下さい。
①槍ヶ岳(槍の穂先)へ登頂
5月13日(月)<13:51>槍の穂先登頂開始!
苦しみながらも雪渓の直登をクリアして、槍ヶ岳山荘で宿泊手続きを済ませた私。
時間的にはまだ十分。今日(5/13)の方が確実に天気が良いため、槍の穂先に挑戦決定です!
↑槍ヶ岳山荘と、槍の穂先の間にある「槍ヶ岳 肩 分岐」の標識。
サブザックに必要なものだけ入れて、身軽な状態で登頂を開始です。
肩分岐から直ぐの、槍の穂先スタート地点にやってきました!登るぞ~!!
槍ヶ岳頂上までは標識には0.2kmとありますが、岩登りのため地図標準CTで片道30分です(渋滞等が発生した場合は、更に大幅に時間がかかるケースもありますのでご注意を)
岩場では時に、足のつま先部分だけを岩に乗っけてバランスを取る必要も出てくるため、登山靴はソールが硬いタイプ(靴のつま先部を掴んで、手で折り曲げられないくらいの硬さ)のマウンテンブーツorライトマウンブーツ推奨です。
逆に、手で簡単に折り曲げられるようなハイキングシューズ(軽登山靴)は岩場には向いてませんのでおススメできません(そもそもアイゼンが付かないので、この時期は尚の事そういう靴で槍ヶ岳山荘まで登って来ては危険です)
登山用ヘルメットも必須です。
自身が滑落した際のダメージ軽減だけでなく、先行者等が引き起こした落石から頭部を保護する上でも非常に重要となります。
※槍ヶ岳山荘ではレンタルも行っているようです(要確認)
槍の穂先の岩場は、どこら辺を登ればいいか一目で分かるように、白ペンキ印が岩に付けられています。
ルートは「登りルート」と「下りルート」で分かれており、一方通行となっています(×印で、違うルートに入らないようにしている)
ただし一部では共有ルートもあるため、そのようなところですれ違いが発生した場合は、安定した場所で待てる方が道を譲りながら登っていきましょう。
高度感のある岩登りが続きますが、手足を乗っけられる所(ホールド)は確実にありますので、焦らず登っていきます。
槍の穂先の攻略においても、岩場の基本姿勢である「三点支持」が重要です。
両手・両足の4点のうち、3点はしっかり岩(ホールド)をとらえて体を支えながら、残りの1点で次のホールドを探る動きを繰り返します。
大胆に遠いホールドを掴むよりは、目線の高さくらいのホールドで地道に登っていく方が安全ですし筋力の消耗を抑えられます。
少ないものの、一部ではまだ雪が残っていました(5/13時点)
カチカチなので雪の上は滑りやすく非常に危険です。
(今後の天候次第で状況は変わりますので、最新情報を必ずご確認ください)
なるべく雪の上を通らないようにしながら、慎重に通過します。
もう少し早い時期(4月下旬とか)だったら、更に難易度が上がっていたことでしょう。
槍の穂先では長短ありますが、いくつかハシゴも登下降します。
山頂付近のハシゴは横並びに2列ありますが「登りルートは(下から見て)左側を」「下りルートは右側を」それぞれ利用して下さい。
なかなかの高度感ですが、ハシゴも岩場同様「三点支持」を基本として一段ずつ焦らず登っていきます。
足はなるべく土踏まず部分を横木(踏子)にかけるようにして、重心やバランスを良くしてズレ落ちないように注意します。
さぁ、ラストの長い垂直ハシゴです!ここを登り切ればついに山頂です!
そして・・・・・・・・・・・
<14:14>槍ヶ岳(3,180m)に登頂!
1日で、上高地(1,505m)から山頂(3,180m)までを登り切りました!
やったー!
山頂は岩がゴロゴロしていてそこまで広くないですが、この日は誰もいなくて貸切状態でした。ラッキー!
↑山頂には小さな祠が祀られていて、そこには記念撮影で皆様が掲げている槍ヶ岳プレートも一緒に置いてあります。
槍ヶ岳頂上は、ご褒美と言わんばかりの360度の大展望です!
風も驚くほど穏やかで(気温測るの忘れましたが)そこまで寒くもなく、景色を楽しむには絶好のコンディションでした。
↑宿泊地である槍ヶ岳山荘や、笠ヶ岳など。
↓北側の展望①
薬師岳・水晶岳、立山・剱岳などの立山連峰など。
↓北側の展望②
立山・剱岳、奥に薄っすら白馬岳などの後立山連峰も。
↓北東の展望
燕岳や大天井岳などの表銀座方面。手前には北鎌尾根。
↓東側の展望
常念岳や、蝶ヶ岳方面。辛かったU字谷の雪渓もチラッと見えています。
そして、南側の展望。
前穂高岳・北穂高岳・奥穂高岳・ジャンダルム・西穂高岳・焼岳・乗鞍岳など。
午後になり雲が増えてきていたので、遠くの富士山とかまでは見えませんでしたが、それでも北アルプスの名だたる名峰たちを見渡せる、この景色は格別!
この絶景を独り占めできたのは、この上ない贅沢な時間でした。
<14:35>下山開始
まだどなたか登ってくるかもしれませんし、十分景色を堪能できたので槍ヶ岳山荘に戻ります。
↑下りのスタートは、いきなり垂直ハシゴ降りですので慎重に。
ちなみにハシゴでは、手は縦の支柱を掴むのではなく、横木(踏子)を掴むようにします。
下りコースはクサリも多いですが、クサリはあくまで補助的に使い、しっかりと手足でホールドを探りながら慎重に下っていきます。
雪解け後という事で浮石も多いため、足や手の置き場の見極めも重要です。
浮石に思いっきり踏み込むと、滑ったり落石を引き起こして危険です。
下りコースでも一部で雪が残っていましたが、上手く回避しつつ、かつルートを外れないよう視野を広く持ちながら下りましょう。
(今後の天候次第で状況は変わりますので、最新情報を必ずご確認ください)
槍の穂先の岩場については、岩場の経験があり、基本的な三点支持が出来て登山靴が相応のものなら十分問題なく登れるレベルですが、逆に未経験者・初心者がいきなり登る場合は、相応のリスクがあることを理解しましょう。
可能であれば、経験豊富な方と岩場での登り方を事前に経験・トレーニングして、少しでも不安を無くして臨みたいところです。
また(上高地から登って来て)疲労が溜まっていたり、岩場での渋滞待ちにより、集中力が切れたり体に異常をきたすと重大な事故につながりますので、そのような場合は時間をズラしたり、登頂を翌日に持ち越してリフレッシュした状態で登るなど、無理なく各自が適切な判断をして下さい。
②槍ヶ岳山荘で1泊。
<15:14>槍ヶ岳山荘に戻る。
無事槍ヶ岳登頂を終えて、本日の宿泊地である槍ヶ岳山荘に戻ってきました。
↑槍ヶ岳山荘入口。立派な建物です。
槍ヶ岳山荘は、古い歴史を持つ大規模な山小屋として北アルプスを代表する山小屋の一つです。
夏場や紅葉のハイシーズンは非常に込み合いますが、この日はGW明けの平日、しかも月曜日ということでガラガラでした。
(写真左)玄関入って直ぐの1Fフロントスペース。
売店や自動販売機、水場、自炊用テーブルなどがここにまとまっています。
山荘宿泊者は、飲料用の水は無料で利用できます(テント泊の方は有料)
(写真右)2Fにある談話室。
本やテレビがあって、どなたでも利用できるフリースペースとなっています。
壁はなぜかクライミングウォール仕様でした。足の疲労感が足りない方はぜひ登ってみては?私はもう勘弁です。
(写真左)山荘手前にあるテラス。
ここまで登って来たU字谷の雪渓や、正面に見える常念岳などの山々を見ながら飲食を取れるので、天気が良ければ最高に気持ちいいです。
(写真右)2Fの廊下や、部屋前の靴置き場。アイゼン等もここに置きます。
トイレは写真は撮りませんでしたが、2Fのバイオトイレは清潔感のある感じで利用しやすかったです。
お部屋は、2F上がったところにある個室(写真左)をあてがって頂きました(空いていたからかな?)
違うルートで本日登ってこられた男性2名と相部屋でしたが、それでもゆったりと使えましたしお布団も暖かくて快適でした。
(写真右)個室の窓からは常念岳や蝶ヶ岳が見えるという、これまた何とも贅沢なお部屋でした。
17時になったら館内放送が入り夕食タイム。
本日は少人数ということで、1Fフロント右手にある軽食スペース「キッチン槍」で夕食を頂きました。
↑本日の夕食メニュー(ごはん・お味噌汁はおかわり可。お湯・お茶も自由に飲めて、水筒に入れることもできる(テント泊の方は有料))
山荘に入ってホッと一息付けて、ドッと疲れが出てきたので、あまりおかわりできませんでしたが、夕食美味しくいただきました。
その後は部屋に戻り、本日の出来事を軽くしたためた後、明日の行程を再確認。
起床後に素早く行動できるよう、荷物や着るものの整理・準備をしてから早めに就寝しました。
③2日目(5月14日火)下山の模様
【2日目コースタイム(5/14)】
ポイント | 到着時刻 | 出発時刻 | 備考 |
槍ヶ岳山荘(宿泊地) | ー | 4:37 | -1℃。風弱い。 |
槍沢ロッヂ | 6:34 | 6:50 | 6℃。アイゼン外す。 |
横尾 | 8:06 | 8:09 | 10℃。ペース上げる。 |
徳沢 | 8:52 | ー | 雨雲確認。無心で歩く。 |
上高地バスターミナル | 10:04 | 10:07 | タクシーで沢渡Pへ。 |
・活動時間:5時間30分/距離:19.2km(標準CT8時間)
・累積標高:登り433m/下り2,020m
※1日目のコースタイムは⇒【前編】をご覧ください。
<3時頃>起床。下山準備を始める。
実際は夜中に何度か起きていますが、完全に起きて活動開始したのは3時ごろからです。
槍ヶ岳山荘はauの電波が繋がってくれたので、前夜にスマホで天気予報をチェック済み。
どうやら本日(5/14)は「曇り後雨」で、早ければ10時ごろから雨が降り出しそうな予報。
↑2日目の天気が良ければ、朝イチで槍ヶ岳登頂も考えていましたが、それは断念。
天気が崩れる前に上高地に着いておきたいと、早めに下山するプランで行きます。
部屋を出るときは、他の方を起こさないよう、そ~っと慎重に荷物を運び出しました。
流石に真っ暗な状態で雪渓の急斜面を下るのはリスクが高すぎるため、ある程度明るくなってからスタートします。
朝ゴハンとして(3時台から)フリーズドライのパスタやお汁粉、ミックスナッツをムシャムシャと(写真左はお汁粉)
前日に沸かしたお湯をサーモスに入れておいて、手早く静かに作りました。
ちなみに、静まり返った1Fフロントの自炊スペースで一人で食べています。
(写真右)スタートはいきなり雪渓の急斜面の下りですので、寝ぼけた状態での突入は危険です。
私もそのため、早いと思われるかもしれませんが3時台に起床して、談話室で入念なストレッチ・準備体操を行って完全覚醒済みです。
朝活登山や、たまに早朝マラソンに勤しんで、朝には滅法強いワタクシ。
登山では朝に強いと色々と有利に働くので、ぜひ皆さんも朝型人間になりましょう?!
<4:37>槍ヶ岳山荘を発って下山開始!
さぁ、いきなり最大の難所、雪渓の急斜面の下りに挑みます!
↑この日の朝の気温は、手元の温度計で-1℃。懸念された風も弱くて、予定通り下山を開始出来てまずは一安心です。
前爪付き(12本爪)アイゼン+ピッケル+ヘルメット装着で、滑落に備えます。
もちろんロングスパッツも装着し、防寒対策でネックウォーマーやグローブも付けています。
↑雪は締まっていましたが、そこまでカチカチではないためイイ感じでアイゼンが刺さってくれました。
流石にこの状況下ではダブルストックは危険です。滑落に備えてピッケルを使いましょう。
※この時期に、急斜面の雪渓を軽アイゼンや・チェーンアイゼンで登下降するのは滑りやすく大変危険です。残雪期に登るのなら、前爪付きアイゼン+ピッケルは必携です。
写真にするとイマイチ迫力が伝わらないのが残念ですが、槍ヶ岳山荘直下の急斜面を、ジリジリ下っている最中の↓一枚です。
↑目印ポールを頼りに、トレースを辿りながら慎重に一歩一歩下ります。
腰が引けて後傾姿勢にならないよう少し意識しながら、やや腰を落とし気味にしてピッケルを雪面に刺していき、アイゼンの前爪以外の爪全体で雪面を捉える意識を持つことで、確実にグリップさせます。
槍ヶ岳山荘直下の急斜面をクリアした後も、そのまま下りが連続するのでまだまだ油断できません。
登山靴は、靴ヒモをしっかりと一番上のフックまで強く締めて、なるべく靴の中で足が前にズレないようにしないと大変です。
(写真右)途中でちょっとだけトラバースする大岩のポイント。
周囲でエサを探して動き回る小鳥さんに、ちょっと癒されました。
高度を下げていくにつれて雪も柔らかくなっていき、ピッケルもズボっと深く刺さるようになってきました。
積雪量は十分なので、傾斜が緩くなってきたら、やや強めに踏み込んで少しだけ勢いを付けて下ってみたりもしました。
脚力を必要としますが、こういう状況でないとできない下り方で、結構楽しかったりします(勢い付けすぎると、思うように止まれなくなるので注意)
もちろん両足のスタンス幅は広めにとり、足がクロスして爪をひっかけないように注意はしています。
(写真左)大曲を過ぎて、平坦な雪道に変わりました。
雪面はボコボコしていてやや歩きにくいです。
(写真右)その後、テント場であるババ平に到着です。
ここら辺で、朝から槍ヶ岳を目指す登山者数名とすれ違いました。
「登りしんどいっすよ!」としか言えません。
次のポイント「槍沢ロッヂ」を目指して、雪道をまた下っていきます。
下りの時の方が道が分かりにくい感じで、時折ルートを外れたりしましたが、その都度修正していきます。
ここら辺は草木の露出が多くて、ちょっと近づこうものなら思いっきり踏み抜いたりするので油断できません。
もう少し雪解けが進むと、更に厄介な道になることでしょう。
<6:34>槍沢ロッヂ到着。
ようやく一息つけるポイントに到着です。
この先もまだ雪はあるものの、なだらかな道が増えて夏道も入り交じってくるため、ここでアイゼンを外して、ダブルストックに持ち替えました(ヘルメットも脱ぐ)
トイレ(有料)と水場は宿泊者以外でも利用できますので、まだまだ先は長いですから、ここで落ち着いてしっかり準備をしましょう。
<6:50>槍沢ロッヂを発つ。
いや~、久しぶりの夏道(土の道)は、歩きやすくていいですね~!
アイゼン外したので、夏道は足取りも軽やかです!
しかし、横尾まではまだまだ雪道も多く、初日からの筋肉疲労も相まって踏ん張りが思うようにきかずに疲れます。もう雪道は勘弁して下さい。
<8:06>横尾に到着。
横尾に着いた時の安心感・・・・・・・・・半端じゃないです。
こうやって写真で展開するとあっという間な感じがしますが、実際はすごく長く感じるんですよ、この横尾に着くまでが(苦笑)
まぁ横尾でも距離的には中間地点ですから、まだまだ歩かなければいけません。
ただ、槍ヶ岳にこれから向かう行きの時と違って、帰りはここから上高地への道は簡単ですからね。気持ち的には横尾到着は大きいんですよ。
横尾からは、横尾⇒徳沢⇒(明神館)⇒上高地バスターミナルと、来た道と同じなだらかな道をひたすら歩くだけですので、正直もう特筆すべきことはありません。
(写真右)帰りも雪を回避するため、梓川沿いの砂利道を歩きましたが、途中で徳沢への道に入りなおすところだけは案内矢印を見落とさないように注意しましょう。
<8:52>徳沢到着。
気温は12度くらいで快適ですが、怪しい雲も見え隠れしているのでペースを速めました。
徳沢あたりまで戻ってきますと、ハイカーも増えてきてやや賑やかに。
徳沢⇔明神館までの区間には、相変わらずニホンザルが道沿いにいるのを確認できますが、道に糞が落ちているのも結構ツライところです。
ニホンザルを刺激すると危険ですので、我々は下手に近づかずスルーするのが一番です。
(写真右)明神館を通過。
細かなアップダウンが疲労した脚には堪えますが、無心で歩き続けます。
※行きも帰りも、上高地⇔横尾は早歩きみたいなペースでのタイムですのであしからず。
(写真左)河童橋周辺まで戻ってきました。
日中の上高地は流石に観光客が多いです。大きいリュックを背負ってシャカシャカ歩く私は、かなり浮いていたことでしょう(笑)
そして、河童橋を過ぎて少し歩けば・・・・・・・・・
<10:04>上高地バスターミナル到着!ゴールです!!
なんと、ゴールと同時に雨が降ってきました。セーフ!!
いやー、早めに行動したのが功を奏しましたね。
[前編]でも書きましたが、上高地へは通年マイカー規制のため、
上高地バスターミナル⇔車を止めている「沢渡」までは、シャトルバスかタクシー(乗合可)を利用する必要があります。
※上高地へのアクセスにつきましては⇒「上高地公式ウェブサイト」もご覧ください。
シャトルバスは1時間に3本くらい出ているのですが、時間も合いませんでしたし、元々一人でもタクシーを使おうと思っていたのでそのままタクシー乗り場へ。
すると、おじさま・おばさまの2人組に声を掛けられまして、どうやら相乗りしてくれそうな人を探していたとのこと。駐車場も同じ沢渡なのでご一緒することに。
こうなると、タクシー料金は定額¥4200÷3人=¥1400/人となります。
<10:30>市営第二駐車場(足湯公園駐車場)到着。
タクシーは自分の車がある駐車場を言えば、そこまで送ってくれます。
↑まだ桜が咲いていた「市営第二駐車場(足湯公園駐車場)」
これも前編でも軽く紹介しましたが、ここの駐車場の横には無料の足湯があります。
無料の施設と侮るなかれ、立派なつくりで更に更衣室まで完備。
私も折角なので利用させて頂きましたが、とっても気持ちよかったです。
あとは駐車料金1200円(2日分)を払って出庫し、帰宅の途につきました。
前後編に渡ってお送りしてきました『残雪期の槍ヶ岳1泊2日登山レポート』ですが、ちょっと文章量が多くなりすぎたかもしれませんが、この時期(残雪期)に槍ヶ岳を目指す方の参考に、少しでもなって頂ければ幸いです。
冒頭の繰り返しになってしまいますが、残雪期の槍ヶ岳1泊2日は、体力的にかなりハードな山行です。一般的には2泊(以上)で行程を組むのが推奨されます。
コースタイムも健脚者による単独行のものですので、参考にする際はその点を踏まえたうえで、適切な登山計画を立てるようお願い致します。
そして、今改めて今回の山行を振り返ってみますと、
天気にも恵まれ、大きなアクシデントなくほぼ計画通り登山を行えたことが何より良かったなぁと思いました。
令和一発目としては、この上なくダイナミックな山行となり個人的には大満足です!
ババ平から続くU字谷の雪渓の登下降も、強風などの悪天候時は非常に危険になりますので最悪撤退&停滞も覚悟していましたが、穏やかな天気に助けられたと言わざるを得ません。
そう言った点からも、今回のコースタイムは「上手くいった場合」のタイムであり、この時期の登山は状況次第で簡単に大幅にタイムが変わることは肝に銘じておかなければいけません。
また、状況の悪化を想定した装備の選定や、予備日の設定なども「命を守る」うえで非常に重要となります。
軽量化ばかりに気を取られ、必要な装備まで切り捨てないようお願い致します。
それと、登山届は必ず提出しましょう!
登山に関することで分からないことがありましたら、お気軽にお問合せ下さい!
令和になっても、たくさん山に登るぞー!!
※上高地へのアクセスや、1日目の登りについてまとめた⇒【前編】はコチラ
大宮店 會田