トレラン時に起こり得るアクシデントとは?
日本山岳耐久レース中に大岳山で発生した滑落事故対応時の様子
登山学校 机上講習会「実際の事故事例に学ぶトレランのアクシデント」
登山・トレランは都会の喧騒を離れ自然と触れ合えるのが最大の魅力。しかし、そのフィールドは山中のか細い登山道や岩場など危険な箇所を通過し、過酷な山岳気象など外的なリスクに溢れています。
今回の講習では7月中旬に奥秩父主稜線(標高2000〜2500m・距離約50km)を日帰りのトレイルラン(もしくはU.Lハイク)という想定でシュミレーションします。
上記の想定を安全に山行するために必要とされる装備とは?
過去の事故事例から考察し、安全にトレイルランや登山を楽しむための装備の使い方やノウハウを学ぶ机上講習会です。
●日時:2022年6月19日(日)08:30〜10:00
●開催場所:アートスポーツ本店 1階特設会場
●参加費用:ヨドバシカメラゴールドポイントカード会員の方500円/一般の方は1,000円
※当日会場にて会員登録も受付けております(無料)
●募集人員:15名様(先着順、予約制、満員の場合はキャンセル待ちになります)
●募集対象者:トレランエントリークラスの方、数泊に渡るロングトレイルを目指す方、U.Lハイカーの方、もちろん通常の登山の方にもおすすめです。
●講習内容:7月中旬に奥秩父主稜線(標高2000〜2500m・距離約50km)を日帰りのトレイルラン(もしくはU.Lハイク)という想定でシュミレーションします。
●当日の持ち物:7月中旬に奥秩父主稜線(標高2000〜2500m・距離約50km)を日帰りのトレイルランという想定で装備をお持ちください。※装備をお持ちの方のみで大丈夫です。筆記用具、ヨドバシカメラゴールドポイントカード(アプリ含む)、お持ちでない方は当日ご入会頂けます。
山で怪我をしてしまったら・・・
一選手として参加したトレラントレラン大会でも滑落事故に遭遇し、他の選手や大会スタッフと救助を行いました。レポートは下記のリンクから▼
山でのトラブル時に必要な装備とは?
危急時に対応する装備を上げればきりがないですが、上記の装備が代表的な装備例です。経験上これだけは持っておきたいのが以下の3点。
①エマージェンシーシート
オレンジもしくは金色と銀色のリバーシブルタイプがおすすめ。シートにくるまるだけで体温の保持ができ、衰弱時の体温低下を防ぐ。またシェルターの作成や対空標識としても有効。
ちなみに昨年の海外のレースでは荒天でとても強い風だったため、せっかく持っていたエマージェンシーシートが千切れて飛ばされてしまい役に立たたず大量の遭難者を出すという痛ましい事故がありました。そのような時の対処法として銀色の面を体側にして腹巻状身につけ、その上にジャケットを着用すると体幹部の体温低下を防ぎ、行動を妨げずとても有効です。
②非伸縮タイプのテーピングテープ
38㎜幅が使いやすい。テーピングテープはテーピングだけではなく、骨折部位の固定、ソールが剥がれたときの応急処置など多目的に便利に使える。ラップを巻いておくと防水でき、汚れの防止にもなる。
③三角巾
三角巾は傷口の保護や止血の際には包帯のように使え、患部の固定など多目的に使える応急処置用具の王様。
安全に登山・トレランを楽しむために
本講習会では実際にレース中にあった事故を教訓に、当日の事故発生から救助までの流れを振り返ります。安全に登山・トレランを楽しむために役立つ情報が満載の講習となっておりますので皆様のご参加お待ちしております。
担当講師:平林 高志 アートスポーツ本店所属
日本山岳ガイド協会登山ガイドステージⅡ、日本山岳・スポーツクライミング協会山岳コーチⅠ
歴史好きが高じて山城にハマり、いつの間にか山にもどっぷりハマる。
中学生からテントを持ち徘徊を始め、高校生から競技登山の道へ。
日本山岳耐久レース(ハセツネ)18回完走。マウンテンバイク、トレイルランニングから冬山縦走まで登山全般をこなす。過去様々なレースで選手や救護スタッフとして事故現場に遭遇。救助活動を行う。
☛お申込み詳細は登山学校HP
皆様のご参加お待ちしております!